【越境EC】アメリカから日本への物流状況最新版!各運送会社の違いを把握しよう!

2020.6.9
【越境EC】アメリカから日本への物流状況最新版!各運送会社の違いを把握しよう!

こんにちは!
アメリカ在住のケン・カワマタです。

前回は、「日本郵便の日本からアメリカへの発送状況」に関して、正常化されるまでもう少し時間が掛かりそうというお話させて頂きました。

今回は、それでは逆に、【アメリカから日本への発送状況はどうなっているのか?!】についてお話したいと思います。

アメリカから日本への商品発送の選択肢は?

 

アメリカから日本に商品を発送するにあたりいくつかの選択肢があります。

代表的なところでは、

USPS
https://www.usps.com/

Fedex
https://www.fedex.com/

DHL
https://www.dhl.com/en.html

UPS
https://www.ups.com/

USPSは日本で言う日本郵便にあたります。

それに対しFedex、DHL、UPSはいわゆるクーリエと呼ばれる国際宅配便サービスを行う物流会社になります。

この中でDHLのみがドイツの会社で残り全て米系の会社です。

ちなみに、UPSは日本国内ではヤマト運輸が販売代理店となっています。

 

どの物流会社が最も早く最も安い?!

 

上記に述べた物流会社のうち何処が最も早く、最も安いかですが、各社最も早いサービスで一般料金(重量ベース)の比較では6月8日今日現在で

USPS(Express)
料金:2lb(約1kg) $78.05、22lb(約10kg) $175.30、44lb(約20kg) $273.70
リードタイム:3~5営業日

Fedex(Priority)
料金:2lb(約1kg) $117.90、22lb(約10kg) $337.00、44lb(約20kg) $680.65
リードタイム:1~3営業日

DHL
料金:2lb(約1kg) $84.39、22lb(約10kg) $355.25、44lb(約20kg) $602.31
リードタイム:2~4営業日

となっています。

※UPSは何処の州から発送するかでも料金が変わる為、ここでは割愛しております。

そのことから「早さで言うと、Fedexが最も早く」「安さで言うと、USPSが最も安い」となります。

尚、料金体系は、時期、物量であったり法人契約を行っているかなどの条件によって変動しますので、あくまで目安として頂けましたら幸いです。

 

アメリカからの送料はなぜ日本郵便より高い?!

 

これはよく伺う話ではあるのですが、アメリカのお客さんからクレームを受け商品が日本に返品されることになったがその価格が日本郵便に比べて、非常に高い。

USPSであったとしても価格差がある。何故??その疑問を紐解くヒントは、日本郵便とUSPSの物流環境の差にあります。

日本郵便の場合、前回お話させて頂きましたとおり、民間航空機を使用している(航空会社と契約している)為、その便数が減ってしまった場合直接影響を受けることになります。

一方で、USPSは、航空会社とも契約していますが、それ以外に、Fedexと提携を行っております。

クーリエに関しては、自社運行の航空便を保有している為、民間航空機の影響は受けません。

実際のところ、Fedexの一番のお客さんがUSPSであり、そのことからコロナ禍の状況においても大きな影響を受けずに商品の発送を行えている理由ですが、逆にFedexのサービスを利用している為料金は割高になっています。

 

物流環境を念頭にビジネスを行いましょう

 

今回お話した内容は、アメリカから日本への輸入ビジネスに取り組まれている方であればお客さんに商品を届けるまでのリードタイムに関わってくる部分ですし、日本からアメリカへの輸出ビジネスに取り組まれている方であればお客さんに届けた商品が不具合などで返品となった場合に生じるコストとして把握しておく必要があります。

日本郵便の感覚でいると思いがけないロスが生じることがありますので、こういった状況も念頭に置きながら越境ビジネスに取り組んでいきましょう。

 

このURLをコピーする