【越境EC】文化的背景を理解した上で販売を行っていきましょう
こんにちは!
アメリカ在住のケン・カワマタです。
ホリデーシーズンを間近に控え販売は順調に伸びていますでしょうか?
アメリカではクリスマスに向けて非常にたくさん商品が売れる一方で、返品の数も増えます。
日本からの輸出ビジネスに取り組まれている方から「なぜアメリカは返品やリファンドが多いのか?」とお問い合わせを頂くことが多々あります。
今回は、その何故?に対してご回答したいと思います。
アメリカで返品が多い理由は?
あくまで私見ですが、長年アメリカに住んでいて感じることは、文化的な要素が大きいということです。
オンラインショッピングであっても、店頭での買い物であっても、商品が期待値を満たしていない場合は、返品して当然とされることが多いです。
もちろん、アメリカにおいても、あまりにも不当な理由であれば、返品・返金を断るということはありますが、
そこで揉めてセラー評価が下がるぐらいであれば、セラー側が受け入れるというケースが多いように窺えます。
返品された商品が売り物にならない時も
先日AmazonのFBAで販売した商品が、商品の使い勝手が悪いという理由で返品されたので、セラーセントラルのステータスを確認すると再販不可となっていました。
実際にどういった状況か確認する為に、Amazonでの廃棄ではなく、商品を返送して頂いたのですが、商品の扱いが悪く、とても再販出来る状態ではありませんでした。
こういったケースは常に発生するわけではないですが、もしそれが高価な商品で無ければ損切で諦め、気持ちを切り替え次に行くのも大切かと感じます。
アメリカでの返品のプロセスは?
Amazonのケースで言うとアメリカでは、同社がUPSと提携しているので、UPSのラベルをプリントアウトして、箱に貼り付け、最寄りのUPSのオフィスに持っていくだけの作業となります。
Amazonが顧客満足を上げる為にこのような簡易なシステムを取り入れているのではと思われますが、その分、返品数も増えるのだと思われます。
日本では信じられない話かもしれませんが
例えば、ハロウィンの衣装など、季節性があるものはアメリカであってもさすがに返品は出来ません。
一方で、アメリカで返品率の高い代表的な商品は、例えば、テレビです。
アメリカの国技とも言えるアメフトは、スーパーボールの時期になると、テレビが凄い勢いで売れます。
このスーパーボールが終わると何が起こるか?
それは、テレビの返品の嵐です。笑
こんな露骨に返品して良いのか?と日本の感覚では考えにくいことかもしれませんが、これが事実だったりします。
文化的背景を理解した上で販売を行っていきましょう
この話だけを聞くと、アメリカ向けにはとても不安で販売出来ない!と思われるかもしれませんが、決してマイナスなことだけではありません。
アメリカでは、商品の外観ではなく、商品自体が使えれば良いと考える方が多いです。
つまり、それを梱包するパッケージの状態などにはほとんど拘りを持ちません。
日本では、少し箱が凹んでいたりするとクレーム対象になったりすることがありますね?
こちらでは、その確率は低いです。
また、アメリカで中古品がよく売れるのも、こういった文化的な部分が影響しているのかと思われます。
これらはあくまでアメリカにおける話ですが、これが例えばヨーロッパなどに行くと人の感覚・価値観は、当然ながら変わってきます。
こういった文化的背景を知った上で越境ECに取り組んでいきましょう。